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topimage

ティーポット 1 ~ c1837 - 2021.07.24 Sat

ロンドンアンティークマーケットのアンティーク写真集
ロンドンアンティークマーケットからこれまでにお届けしたアイテムのギャラリーです。
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1837年までのジョージアンと呼ばれる時代の純銀ティーポットです。
知られている一番古いシルバーのティーポットは1670年のものでビクトリア&アルバートミュージアムで見ることができます。
ジョージアンの時代になると多くのシルバーのティーポットが作られるようになりました。

アンティークでは普通、George IV世時代(1820-1830)と William IV世時代(1830-1837)のものが合わせてジョージアンと呼ばれとても珍重されています。
ジョージアンのアンティークは残っている数も少なくアンティークコレクターもなかなか手放さないのでコンディションの良い可愛いものはほんとうに希少です。



Ref. 14706  純銀ティーポット London c1787
ティーポット,ジョージアン
ティーポット,ジョージアン
ティーポット,ジョージアン

イギリス London c1787
純銀ジョージアンティーポット

クラシックな楕円形、CANシェイプのジョージアンのティーポット、200年以上もの年月を経て来たとは思えない美しい状態です。
シルバーのティーポットが作られ始めたのは1700年代半ばころからとされていますのでこのお品は初期のころのお品と言えるでしょう。
ボディの装飾はリボンとガーランドの美しいエングレービングでハンドルと蓋の摘みは黒檀です。
蓋の中央が盛り上がった形になっていてデザイン性のあるCANシェイプとなっています。
細めの注ぎ口からお茶が優しく注がれます。

重さ507g、横29㎝、高さ約14㎝、
奥行き9.5㎝、容量 800㏄(適量)



Ref. 12752  純銀ティーポット London c1824
シルバー ティーポット
シルバー ティーポット
シルバー ティーポット

イギリス London c1824 Charles Thomas Fox
純銀ティーポット

アンティークコレクターのあこがれ、ジョージアンの純銀ティーポットです。
ボディ全体のバラを中心としたフラワーの打ち出し模様が美しく蓋のつまみはバラの実のようです。
花に囲まれた窓の部分はイニシアルやクレストを入れられるようになっています。
ポットの脚はライオンの脚を思わせるデザインです。

ハンドルは中空になったシルバーでボディとの間には断熱のアイボリーが入っています、指掛けの部分は羽のようなアカンサスの葉の形です。

こうした華やかな装飾が美しいティーポットはジョージアンの後期になってからようやく作られるようになりました。

重さ625g、高さ14cm、横幅25cm、直径15.5cm、容量850㏄前後 



Ref. 14618  純銀ティーポット London c1824
ティーポット ジョージアン 英国アンティーク
ティーポット ジョージアン 英国アンティーク
ティーポット ジョージアン 英国アンティーク

イギリス London c1824
Benjamin Smith III
GeorgeⅣのDuty mark入り

ジョージアン純銀ティーポット
この時代は英国のいわゆるジョージアンと言われる時代で僅か20年足らずの期間に3人もキングが交代しました。
そんな時代に作られた純銀ティーポットです。
このお品もサイズは小さめながら銀の重さは大きなサイズのポットとさほど変わらないような重量があります。
可愛いアカンサスの蓋の摘みはお手入れ時には取り外すことができます。
蓋周囲のフルーテッド細工も豪華です。
ポット側面にはイニシャルが入れられるようにカトゥシェがエングレイブされています。

重さ 489g、横幅 23㎝、高さ 10.5 ㎝(ハンドルの一番高いところ)、直径 14㎝
容量 600㏄



Ref. 13361  純銀ティーポット London c1825
ジョージアン ティーポット
ティーポット
ジョージアン ティーポット

イギリス London  c1825    R, J & S. Garrard (or Robert Garrard & Brothers)
アイボリーハンドル純銀ティーポット

アンティークコレクターの憧れ、ジョージアンのお品です。
蓋についているお花もさすがガラード作と思わせる素晴らしい出来です。
優しく気品溢れるアイボリーハンドルの美しいティーポットで丸いボディはハーフフルーテッドのデザイン、フットとハンドルとスポウトの付け根の部分はシェルデザインの装飾です。
ハンドルはボリューム感のあるアイボリー、ミュージアムにあってもおかしくないようなお品です。
アイボリーにはヒビがたくさん入っていますがこれが本物のアイボリーの証し!
ヒビがあるからダメージというレベルのものではなく、このヒビの美しさもアイボリーの善し悪しの判断基準とされている程でこのヒビ部分が割れてしまう心配はありません。

Garrard の歴史は1722年創業のシルバースミスGeorge Wickes まで遡りますが Garrard の名が現れるのは1792年のWakelin & Garrard で1818年には初代 Robert Garrard が亡くなり3人の息子 Robert(II)、James、Sebastian の時代となりました。
社名もR,J&S.Garrad または Robert Garrard & Brothers (1818-1835)となります。

18世紀にすでに王室ご用達のシルバースミスとなっていましたがこのティーポットが作られた Robert Garrard(II) の時代、1843年には王室の王冠を製作する Crown Jeweller に選ばれました。
その後2007年まで Garrard は 7つの王室に Crown Jeweller として仕え多くの有名な王冠やティアラを製作しました。
イギリスで最も重要と言われているロンドン塔の Jewel House のコレクションには Garrard の作品が多く残されています。
このように王室の宝飾品製作でも有名なメーカーですがなんといっても銀器は超一流、英国銀器の世界では最も重要なシルバースミスのひとつとして知られています。
ロンドンのビクトリア&アルバートミュージアムの銀器コレクションでも彼の作品を見ることが出来ます。

Duty Mark 入り
重さ814g、容量約800㏄~900㏄、横幅26cm(スポウト~ハンドル迄)、高さ14.5㎝(ハンドル上迄)、ボディ直径約17㎝



Ref. 13292  純銀ティーポット London c1831
ジョージアン ティーポット
ジョージアン ティーポット
ジョージアン ティーポット

イギリス  London  c1831  Robert Hennell II
純銀ティーポット

とても古い時代のリボン装飾のティーポットです。
ジョージアンのティーポットでこの様なリボン装飾のものは珍しく、形はシンプルな丸い形のポットですが少し扁平な形です。
装飾はリボン&スワッグ、蓋摘みのアカンサスの花蕾のみでシンプルかつエレガントでとても素敵です。
中空のシルバーのハンドルはアイボリーでポット本体から断熱されています。
ジョージIV世の横顔のデューティーマークが付いています。
ビクトリア時代の前のこの時代のアンティークはジョージアンと呼ばれアンティークコレクターの憧れです。

メーカーの Robert Hennell は1712年から続いた有名なシルバースミスのファミリーで Garrard や Storr と並ぶこの時代を代表するシルバースミスです。
Hennellファミリーの作品はエングレービングの美しさで定評があります。
また 1820年に亡くなった国王 George III世 の棺の銀の銘板の作成を任されたことでも知られています。

重さ 499g、高さ11.5cm、 長さ(注ぎ口からハンドルまで)27cm、ポット直径15.5cm
容量 650cc



Ref. 13815 純銀ティーポット London c1831
ジョージアン 純銀ティーポット
ジョージアン 純銀ティーポット
ジョージアン 純銀ティーポット

イギリス  London c1831 William Hall
純銀ジョージアンティーポット

英国アンティークのティーポットでは定番の一つとも言える かぼちゃの形のティーポット、ちょっと高めの台座の脚と十分な大きさのハンドルが豪華でエレガントな雰囲気です。
パンプキンの形はビクトリア時代に入ってからも人気が高くたくさんのバリエーションがあります。 
アイボリーの断熱材の入ったハンドルや蓋のつまみも全てシルバーです。 
口径が広いのでとても使いやすく、容量600㏄というのは日常使用頻度の高いサイズかと思います。

重さ427g 、 容量600㏄、横幅14.5㎝、 高さ12.5㎝



Ref. 11665 純銀ティーポット London c1832
ref 11665-1
ref 11665-2
ref 11665

イギリス London c1832 Benjamin Preston
純銀ティーポット

ウィリアムⅣ世の時代に作られたとても古い純銀のティーポットです。
ポットの底に刻まれている言葉によるとこのポットはW.Taylorさんの19歳の誕生日(1853年12月30日)にお父さんから贈られたものだということが分かります。
このポットが作られたのは1832年なのでおうちにあった銀のポットを息子さんに贈ったものかもしれませんね。

蓋からボディにかけての美しいエンボスのディンティーシェイプはパンプキンとも言われ、昔からの典型的な英国シルバーティーポットのデザインです。
シンプルな中に輝くコサージュ飾りがとても素敵です!
一見シンプルに見えるミラー仕上げですが実は熟練銀職人にしか作ることの出来ない高度な技術を要する技法だそうです。
台座の装飾はは英国銀器に多く使われているシェル&ウェーブの装飾です。
ハンドルにはお湯を注いでも熱くならないように上下にアイボリーがはめ込まれており、指掛けも付いています。

重さ778g、横幅30cm(注ぎ口~ハンドル迄)、高さ14㎝
容量1000㏄



Ref. 11633 純銀ティーポット London c1836
ref 11633-1
ref 11633-2
ref 11633-3

イギリス London c1836   Walker & Hall   
とてもレアで贅沢なティーポットです。

ポットボディのフラワーの打出し模様は表裏面が同じ方向を向いている凝りようで、注ぎ口、ハンドルは木のごつごつした様子が表わされています。

ポットの蓋は通常ヒンジで留めてあるのですがこのポットのキドニーシェイプの蓋は大変珍しく取り外せるようになっています。
蓋は寸分の狂いなくしっかり閉まり170年以上昔のシルバースミスの技術の高さが伺えます。
小さいながら600ccも容量があります。
メーカーの Walker & Hall は英国銀器界のトップのメーカーのひとつで古い時代のDuty Mark入りです。

注ぎ口~ハンドル先端 約20㎝
高さ 約11㎝
容量600cc
重さ 404g



Ref. 11714  純銀ティーポット London c1837
ref 11714-1
ref 11714-2
ref 11714-3

イギリス London c1837
純銀ティーポット

ウィリアム4世の時代に作られたオクタゴンに分割された流線型デザインです。
蓋には可愛いバラのコサージュ付き(取り外し可)
幾重にも重なった花弁のバラのコサージュはレアです、ハンドルにもお花が付いており、台座の装飾もハンドルとお揃い、英国銀器のホールマークは裏底に鮮明に刻印されています。
当時の贅沢品には税金がかけられましたのでこのポットにも税金が課せられ税金を払った証しであるウィリアム4世の横顔のDutyマークが刻印されています。

ハンドルの上下には断熱のためにアイボリー(象牙)がはめ込まれておりますのでハンドルが熱くならず、安心してお茶がサーブ出来ます。
とにかく可愛いティーポットで大き過ぎず、小さ過ぎず、少人数の日常使いに丁度良いサイズかと思います。
また口径が9㎝と広いので中のお手入れが楽です。

重量638g、容量最大800cc
横幅約27cm(注ぎ口先端~ハンドル先端まで)
高さ約13㎝(ハンドル上部先端まで)



Ref. 12601  純銀ティーポット London c1837
ref 12601-1
ref 12601-2
ref 12601-3

イギリス London c1837  Edward, Edward Jnr, John and W.Barnard
純銀ティーポット

シルバーのティーポットの定番のひとつとも言えるデザインですが全体の形や細部の仕上げ、エングレービングどこをとっても素晴らしいポットです。 
注ぎ口のところには製作の時のラインがみられます。ハンドルのアイボリーは断熱の為にあり、これがあるお蔭でハンドルが熱くなりません。

ホールマークは底面にありビクトリア女王のデューティーマークの刻印が入っています。

Barnardは世界で一番古いシルバースミスと言われていてその歴史は1680年にまで遡ります。
Barnard の作品はイギリスの銀器の世界でも特別の地位をもつブランドのひとつでビクトリア女王からも注文を受けて作品を作っていたことで知られています。

このシルバーティーポットはそうした工房によって作られた価値あるお品です。
B の上下に EE と JW のイニシアルの入ったメーカーズマークはバーナード家の長い歴史の中でも バーナード(父)と3人の息子が一緒に作品を作っていた1829年から1846年の17年間だけ使用されたものです。

重さ437g、高さ13.5cm、ハンドルから注ぎ口までの全幅24.5cm、
ボディ直径14cm、容量700cc

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